Stock price calculation

株価算定

株価算定の概要

株価算定とは、M&Aや会計、税務等に関連して様々な目的で必要となる会社の株式価値を算出する手続きです。 弊社では、下記の目的を中心に高品質な株価算定をご提供しております。

【株価算定の概念図】

【株価算定の概念図】

株価算定に伴うサービス

評価手法の概要

一般的な評価手法として、インカム・アプローチ、マーケット・アプローチ及びネットアセット・アプローチがあります。それぞれの評価アプローチがもつ特性等を鑑み、算定の目的や評価対象会社の経営状況等に応じた適切な評価アプローチを選択することが非常に重要です。各評価アプローチの概要と、それぞれのアプローチに属する主な評価手法は以下の通りです。なお、昨今のベンチャー企業における種類株式(優先株式、みなし清算条項付種類株式等)評価実務においては、日本公認会計士協会から「経営研究調査会研究報告第70号 スタートアップ企業の価値評価実務(2023年3月16日)」が公表されるなど、一般的な評価手法であるDCF法や直近の資金調達条件等を参照するバックソルブ法に加え、株主の想定ペイオフを複数のコール・オプションの組み合わせとして分解して評価することで評価対象株式を評価する手法であるオプション価格法(the option-pricing method:OPM)の採用を求められる実務が定着しつつあります。DCF法やバックソルブ法に加えてオプション価格法(OPM)を併用する手法は、株式価値評価理論の他、オプション評価理論を理解する必要がある高度な評価手法ですが、当社では、大手監査法人の監査クライアントや、専門家の業務の利用として監査法人に対して等、当該評価手法による評価実績を多数有しております。

※ オプション価格法(OPM)は下表の評価アプローチの枠外として整理。
評価アプローチ 概要 概要
インカム・アプローチ 評価対象会社から期待される利益ないしキャッシュ・フローに基づいて価値を算定する手法です。将来の収益獲得能力を価値に反映させやすく、評価対象会社がもつ固有の価値を反映しやすい点に特徴があります。 DCF法、APV法、モンテカルロDCF法、収益還元法、配当還元法など
マーケット・アプローチ 評価対象会社の市場株価の分析、類似会社や類似取引事例等との比較によって価値を算定する手法です。市場において成立した価格や取引に基づく評価アプローチであり、客観性に優れていることに加え、取引環境を反映しやすい点に特徴があります。 市場株価法、類似会社比較法、類似取引比較法
ネットアセット・アプローチ 評価対象会社の貸借対照表上の純資産に着目した手法です。貸借対照表を基に価値を算定する静態的な評価アプローチであり、客観性・確実性に優れている点に特徴があります。 簿価純資産法、時価純資産法

発行手続きの流れ

株価算定は、評価対象会社の財務データやマーケットデータ等により機械的に計算されるものではなく、クライアントの立場や評価の目的、取引背景等により評価方法は大きく異なります。弊社では、様々な前提事項を総合的に勘案し、独立第三者として適切な評価手法・評価ロジックを構築いたします。

基本事項の確認→Q&A/資料依頼→評価→中間報告→最終報告

弊社の強み

弊社には、公認会計士をはじめとした多数のプロフェッショナルが在籍しており、上場・未上場を問わず様々な目的の株価算定の実績を多数有しております。株価算定は、会計基準に関する知識はもちろん、評価対象会社のビジネスや算定目的の理解、合理的な評価手法の選定やモデルの構築といった高い専門性が要求される業務です。適切な株価算定が実施されずに取引等が行われると、税法や会社法、金融商品取引法、上場諸規則等に関連した様々な問題が発生する可能性があり、慎重に対応しなければなりません。 弊社では、案件の特性に合わせ経験豊富なプロフェッショナルチームを適切に組成し、評価の目的に応じた適切な株価算定をご提供いたします。